お昼休みの野鳥観察
2012年1月26日木曜日、皇居外苑で「お昼休みのバードウォッチング」というミニイベントがあった。専門家の解説を聞きながら、冬の都会に生きる野鳥の生態を観察するという企画で、今年で6年目。3回シリーズとなっており、2月9日、23日にも開催が予定されている。無料で申し込み不要の自由参加、時間は12時15分から45分まで、その後、時間のある方は講師と一緒に14時くらいまで苑内を観察して回りましょうという参加条件のユルさも魅力だ。冬は寒くて外に出るのが嫌だが、木々が葉を落としているため鳥を発見しやすく、野鳥観察にはよいシーズンである。今回は天気が良かったこともあってか、70人近くが集まった。
集合場所近くの馬場先濠ではさっそくシベリアからわたってきたカモの仲間を観察。キンクロハジロ(黒白もようのはっきりした種=写真上左)が群れをなして一生懸命泳いでいる姿が何ともかわいい。その中に2羽だけ、全体が白く目の周りだけが黒いミコアイサという種がいて、これが「パンダガモ」の愛称で結構人気なのだとか。その後、外苑内を観察中はヒヨドリやシジュウカラ、さらには空高く旋回するオオタカの姿も見ることができ、なかなか楽しいひと時であった。
この催しは、三菱地所(株)が社会貢献の一環として運営している「自然環境情報ひろば 丸の内さえずり館」の主催。有楽町駅日比谷口の新有楽町ビル1階にある同館(写真下右)では、多彩な関連資料を揃え、さまざまな企画展・セミナーなどを実施し、自然環境に関する情報を発信している。昼休みの館内は、近隣にお勤めの方々のくつろぎ空間にもなっているらしい。セルフサービス100円のコーヒーマシンもあるので、ちょっとひと休みしながら自然と環境について考える時間を持つのもよいかもしれない(平日のみ開館)。
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