麻布十番納涼まつりの熱気
2009年は8月21日から23日まで行なわれた「麻布十番納涼まつり」、今回で44回目。数年前までは3日間で40万人だった訪問客は、昨年に50万人、今年は60万人が見込まれた。そのため、人の流れを阻害するパレードや盆踊りは中止となったという。
麻布十番駅に着くと、地下鉄の出入口が、出口・入口専用に分かれている。出口専用から出ると、横断歩道が一方通行になっていて、数多くの警官が大声で誘導している。ようやく商店街に着くと、狭い商店街の片方に屋台がびっしりと並び、有名店の名も散見される各屋台の美味しそうな料理や飲み物を買った人々が路肩に座って食べていたりして、普通に歩くことすら困難な状態だが、アジアやヨーロッパの言語も頻繁に飛び交う大勢の客たちは、この雰囲気を楽しんでいるように見えた。
商店街から一の橋交差点を渡った公園の「国際バザール」では、麻布周辺の25の大使館が各国料理の屋台を出している。ここもまた凄い人気で、本当はテーブルと椅子がほしいところだが、立って食べる場所を確保するのも難しいほどだ。中国の北京ダック、ブラジルのシェラスコ、スペインのパエリア、ドイツのソーセージ、トルコのシシケバブ、そしてマンゴーかき氷などを手に持った人が行き交う。イギリスのチキン煮込みをいただいてみた(写真下)。上品な雰囲気の白人の高齢男性が作るチキンは、ハーブが効いていて美味であった。各国みな火を使う料理の湯気、そしてぎっしりと集まった人の熱気により、たいへん暑い。
とにかく感想は「人出が凄い」であった。土曜夜はいちばん混んでいる時間帯だったかも知れないが、お祭りに適正な混み方があるとして、その倍以上の人数がいたと思う。人気のますます高まった麻布十番の熱気を、ぜひ来年にも体験してみてください。
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