銀座でフリマ
毎週必ずどこかで開かれているフリーマーケット。無知無関心ゆえ、長い間、自由に商売をする free market だと思っていたが、正しくは flea market と綴る。flea は蚤のこと、つまり蚤の市だ。昔から公園や神社の境内などでよく見かけたボロ市やがらくた市と一緒なのだが、呼び方でずいぶんイメージが違うものである。
一般市民やプロの方が持ち寄った多種多彩な古着や不用品、手づくり品などの中から価値ある品物を発掘する才能は残念ながら持ち合わせていない。したがって今まで、あえて行こうと思ったことはなかったが、今回はメトロの中吊り広告で見かけた告知が気になった。そこには「メトロ・デ・フリマ」in 銀座1丁目とあった。1週間も2週間も掲示してあり、毎日目にする羽目になった。メトロ各駅の「東京メトロからのお知らせ」にポスターまで掲示していた。どうも東京メトロのイベントで、出店についてはリサイクル運動市民の会が仕切っているようであった。2005年の第1回から毎年開催され、今年2010年が6回目。昨年までは夏場の6月、7月に有楽町線東池袋駅コンコースで開催してきたが、今年は冬場の2月20日(土)、会場は同じ有楽町線の銀座1丁目駅になった。これは「出世」と言うべきであろう。もしかして何か銀座らしい演出でもあるのではないかと期待してのぞいてみたが、特別なことはなかった。
出店者にとって、このような屋内は天候の心配をせずに実施できるし、たっぷり宣伝もしてもらえるのだから有難いかもしれない。しかし、東京メトロにとってはどれほどの意味があるのだろう。場所を貸すだけならともかく、自社のイベントとして、中吊り広告を出してまで取り組むことが、今一つピンとこないのだ。
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