暑くて熱いネパール体験
日比谷公園はいろいろなイベントに利用され、在日大使館が主催者に名を連ねるような各国文化や物産を紹介する催しもよく行われる。8月6日、7日には「ヒマラヤンフェアーネパール2011」が開催されていた。毎年この時期の恒例になっていて、今年2011年で5回目。昨年までは「ネパールフェスティバル」と言っていたが、名称が変わった。
ネパールといえば、世界でも珍しい三角を2つ重ねた形状の国旗が記憶に残る。国土の北側には世界最高峰エベレストを擁するヒマラヤ山脈が連なり、登山が趣味の方にはおなじみの国。仏教の開祖ゴータマ・シッダールタ(釈迦)の生誕の地として知る方も多いかもしれない。ただ申し訳ないが、個人的にはあまり知らない国の一つ。何が名物かもわからず、服や雑貨を買っても使いそうもない。とりあえず食事でもしてみるか、ということで、ネパールのビールを飲みながら、辛味のたれを付けて食べる小龍包に似た形のモモ(写真下左)、マッシュポテトを包んだ揚げパイのようなサモサとタンドリーチキン(写真下円内)をいただいた。ビールは何の違和感もなく飲めて、ふつう。料理は香辛料が強く、カレー風味のものが多いという感じ。中国とインドに国境を接し、特にインドの食文化の影響を強く受けているようである。
ヒマラヤという言葉から、寒い国とか高原の民というイメージがあり、物静かで落ち着いた印象を持っていたが、案外にぎやかなイベントであった。改めて地図をみると、北緯27度から30度、日本でいうと沖縄本島から鹿児島の屋久島あたり、亜熱帯気候の平野部もあって、どちらかといえば南方系の国なのだということを再認識。猛暑の炎天下で太陽が熱い、料理も熱い(辛い)、やっている人たちも熱い…というわけで、ヒマラヤの涼しい高地のイメージはすっかりどこかに忘れてしまった都心のネパール体験であった。
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