ビールの季節
2009年5月22日の金曜から31日の日曜まで、日比谷公園で「オクトーバーフェスト2009」が開催された。ビールの輸入会社が中心になり、世界的に有名な本場ドイツのビール祭りにならって実施するイベントで、今年で7年目だそうだ(同じ時期、六本木ヒルズでは国内大手5社による「2009ビールデンウイーク」が開催されていたらしい)。いよいよ今年もビールのシーズンである。
ほぼ同名のイベントには、アサヒビールが主体になって秋に実施されているものもある。本来、オクトーバーフェスト(10月祭)の意味からすれば、そちらのほうが解釈としては妥当である。だが、総務省家計調査によれば、平成20年の1世帯当たりビール消費金額は、10月の1185円に対し、5月は1394円、7月が年間最高で2121円である。「売り」を考えたら夏場のほうが良いに決まっている。今回の「オクトーバーフェスト2009」は、すでに5月初旬に福岡で実施、今後10月までに、仙台、上越、仙台、横浜の順で開かれるスケジュールになっている。日本では流通コストや鮮度の問題もあってか国内産のシェアが圧倒的で、輸入品は1%程度にすぎない。販売する場所も限られ、なかなか飲む機会もなかろう。そうした意味でも、本場ドイツのビールを味わうよい機会ではないか。少々価格は高いように感じるが、日比谷公園の会場は初日から大盛況であった。未曾有の不況といわれながら、それなりに余裕のある層はいるようである。
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