「SHU」で「縁」の書道展
社から歩いて5分、西新橋2丁目にあるのが「交流サロンSHU」。1974年にオープンしたこのスペースは、企業やNPOの会議・イベント・パーティなどに貸し出されるほか、映画上映やライブの設備も揃えられている。予約すれば料理もOK。主催者の願いは、人と人とをつなげる役に立つということである。03-3504-2387
2008年2月8日~13日に「姜維平・書道展」が行なわれた。姜維平氏は書家・詩人にして通信社の記者であったが、地方政府の不正を告発する記事を書き5年間投獄された。獄中では史書を読みつつ、木の枝を水に浸して古新聞の上に走らせ書を続けた。2006年に出獄、以来、政治活動などはまったくせずに、ひたすら書の創作活動に没頭している。ただし2009年まで政治権利剥奪ということで来日はならず、圧倒的な情熱がほとばしる作品のみが、支援者の手によって50点ほど届けられた。
今回の書展が実現したのは、姜氏を支援する日本の新聞記者が知人に呼びかけ、さらにその知人が多くの知人友人の力を借りながら発起人となったものだ。そういうこともあり、作者は今回の個展のテーマを「縁」とした。まさに「交流サロン」に相応しい催しだったと言える。
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