全国の“萌え”が集結!
2012年10月13・14日の両日、「“萌え”で地域興し!」をキャッチフレーズに、「Moe-1グランプリ」というイベントが開催された。近年、アニメキャラクターを活用して地域の観光地や商品をアピールする手法が注目されているが、特に今回は、美少女キャラクターにスポットを当てた地域の観光・物産展を“萌え”の聖地・秋葉原で開催、人気投票を行うなどしてメディアの露出も高め、全国的な認知度アップにつなげようとの狙いのようであった。
NHK首都圏ニュースではさすがに良い映像を流していて、大いに盛り上がっているように見えたのだが、実際に訪れてみるとさほどでもない。会場は今年2回開催された「アキバ大好き!祭り」と同じで、見本市会場ほどの広さではないため、すぐに混雑し賑わいを演出できるのが特徴である。会場内のステージでは、さすが秋葉原、各地で活躍するご当地美少女アイドルのライブが盛り上がり、事前予約制で行われた美人声優さんのトークショーも人気を集めていたらしく、その種の興味の方にはしっかり楽しめたかもしれない。だが、第1回目ということもあってか出展者は限られ、観光・物産展としては不満が残る。次回に期待したいところである。
それにしても、こうしたキャラクターを活用した地域振興、もともと一定の知名度がある観光地や商品の新しい客層を開拓する、あるいは人気アニメやゲームに街や商品が登場するとか、作者にゆかりがあるから企画するというのはわかるが、一からキャラクターを企画し、ストーリーを創作して…というのは、果たしてどうかなあ、と心配してしまうのだ。
そんな文句ばかり言いつつ、ついついアニメ声のコスプレお嬢さんのトークに負け、美少女ラベルの萌え酒や萌え菓子などの“萌え土産”を買って散財してしまったのであった(写真右)。最近の若い女性にアニメ声が異常に多いと感じるのは、萌えウイルスに侵されているためであろうか。
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